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資金計画 その①「1.家を建てるために必要な費用を把握する」
それでは前回に引き続き、資金計画は具体的にどのように立てればいいのか。
資金計画を進めるためには大まかに以下の3つのステップがあります。
1.家を建てるために必要な費用を把握する
2.自己資金をいくらにするか検討する
3.住宅ローンの返済計画を考える
本日は、「1.家を建てるために必要な費用を把握する」 について
詳しく解説していきます。
【1】家を建てるために必要な費用を把握する
家を建てるためにかかるコストは、土地を買う費用や建物を建てる費用だけではありません。
詳しく確認していきましょう。
■ 土地を購入するための費用
親から譲り受けた土地があるなど、すでに土地を取得している場合を除いて、
住宅を建てるためには土地の購入費用がかかります。
土地の価格は立地によって異なるため、土地がある場所と広さによってかかる費用に
差が出ます。
さらに、土地が整備されていない場合や地盤が弱いなどの場合は、土地代に加えて
土地改良費用が必要です。
また、土地が農地として登記されている場合は、農地法に基づく許可を得るための
費用も必要になります。
■ 注文住宅を建築するための費用
建物を建てるために、家本体にかかる「本体工事費」はイメージしやすいでしょう。
しかし、注文住宅を建てるときには本体工事費に加えて、外構や水道工事といった
「付帯工事費」がかかります。
付帯工事は一般的に、以下のような工事が挙げられます。
・古い家の解体工事
・屋外の給排水管を引き込む工事
・屋外の電気やガスを引き込む工事
・駐車場や庭などの外構・造園工事
付帯工事の相場は総費用の2割程度。
特に、解体工事や外構工事などは100万円以上の高額になりやすい付帯工事です。
■ 手数料や登記料などの諸費用
土地や住宅を取得するとき、住宅ローンを契約するときには、以下のような諸費用が
必要になります。
諸費用の相場は一般的に費用総額の10%程度とされています。
【土地取得にかかる諸費用】
・不動産仲介会社への仲介手数料
・土地売買契約書へ貼付する印紙代
・土地の所有権に関する登記費用
【住宅建築にかかる諸費用】
・設計監理料
・工事請負契約書に貼付する印紙代
・建築確認申請代行費用
・建物の登記費用(司法書士への報酬)
・水道利用にかかる費用
・地鎮祭や上棟式の費用
【住宅ローンにかかる諸費用】
・保証会社に支払うローン保証料
・事務手数料
・団体信用生命保険特約料
・火災保険への加入費用
・契約書に貼付する印紙代
■ そのほか引っ越しや家具・家電購入にかかる費用
マイホームを建てるためには、住宅購入と直接かかわらない費用も必要になります。
たとえば、マイホームへ引っ越すための費用。
また、思い描いたインテリアを実現する家具や家電を揃えるためにも資金が必要に
なるでしょう。
このように、マイホームで暮らしていくためには、注文住宅を建てるだけではなく、
生活に必要なものを揃えなくてはなりません。
どうでしょうか、建物本体や土地費用だけでなく、細かく見ていくと色々あります。
大変ですがこの先の暮らしを見据えるためにはとても大切なこと。
しっかりと確認をしていきましょう。
次回は、「2.自己資金をいくらにするか検討する」について解説していきます。
お楽しみに。
住宅アドバイザー 遠山