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家づくりを考え始めたあなたへ

――「きっかけ」と「動機」 、そして「どんな暮らしがしたいのか」――
家を建てようかな、と思う瞬間。
それは、人それぞれ、ふとした日常の中にあります。
「子どもが生まれて、そろそろかなと思って」
「友人が家を建てたのを見て、うちも考えるようになった」
「なんとなく展示場を見に行ったら、想像以上にワクワクして…」
「SNSで見た、あのキッチンが忘れられなくて」
こうしたお話を伺うたびに、私たちは思うのです。
「きっかけ」が芽生えたんだな、と。
■ 「きっかけ」とは、心に灯る小さな火
“きっかけ” とは、「こうだったらいいな」という感情の芽生え。
それは、まだ漠然としていて、具体的ではないけれど、確かに心が揺れる瞬間。
たとえば…
・ 休日にふらっと立ち寄ったモデルハウスで感じた、居心地の良さ
・ 子どもが窮屈そうにアパートのリビングを駆け回る姿を見たときの、ちょっとした違和感
・ キッチンで料理をしていて、「もっと広かったらな…」と感じたあの瞬間
そんなささいな出来事が、心に灯す火。
それが「きっかけ」です。
でも、それだけで家は建ちません。
その火を育てる“理由”が必要です。
■ 「動機」とは、暮らしを見つめる意志
“動機” とは、「なぜ家を建てたいのか」という深い問いへの答え。
きっかけを超えて、自分たちの暮らしと向き合い、未来に対して意思を持つこと。
たとえば…
・ 賃貸で家賃を払い続けるのではなく、自分たちの資産になる家を持ちたい
・ 子どもの進学に合わせて、安心して通える場所に拠点を定めたい
・ 両親が高齢になってきたから、一緒に住む選択肢を考え始めた
・ リモートワークが増えて、家の中に落ち着ける“自分の場所”がほしくなった
動機は、感情だけでなく「現実」を見つめる中で生まれる、“覚悟”ともいえるもの。
ここが見えてくると、家づくりは一気に現実味を帯びてきます。
そしてその先にあるものとは?
きっかけが “感情” なら、動機は “理由” 。
でも、それでもまだ、家を「本当に建てる意味」には、もう一歩足りないのかもしれません。
家を持つことは、ゴールではなくスタートです。
大切なのは、その家でどんな毎日を過ごしたいのか。
■ そして考えてほしいこと
「どんな暮らしがしたいのか?」
家を建てる目的は、「家を建てること」ではありません。
その家で、どんな日々を過ごすかが本当の目的です。
– 早起きして、光が差し込むダイニングで家族と朝食を囲む
– 静かな朝、キッチンに立つ妻の後ろ姿を見ながらコーヒーを淹れる
– 子どもたちが走り回れる庭と、開放的なリビングで過ごす週末
– 友人を気軽に呼べる空間で、語り合う時間
– 夫婦でそれぞれの趣味に没頭できる、ちょうどいい距離感のある間取り
– 夜、仕事を終えてふと見上げたリビングのあかりに癒される、静かな時間
どれも「暮らしのかたち」です。
どれが正解でも不正解でもない。
あなたと、あなたの家族にとって、どんな暮らしが幸せなのか。
家は、ただ住むための「箱」ではなく、
「どんなふうに生きたいか」という人生の表現そのものです。
その答えを探すことが、家づくりの第一歩です。
■ だからこそ、家族(夫婦)で話すことが大切です
「どんな暮らしがしたいのか」
この問いに向き合うには、自分ひとりだけでなく、家族との対話が不可欠です。
夫婦で、それぞれに「理想の暮らし」を思い描いても、
それを言葉にして、すり合わせていかなければ、かたちは見えてきません。
– どんな朝を迎えたい?
– 子どもにどんなふうに育ってほしい?
– 休日は家でどう過ごしたい?
– 家事の分担や働き方の変化に、どう対応したい?
– 10年後、20年後も、この家でどうありたい?
会話を重ねるうちに、お互いの価値観の違いや、共通点が見えてくることがあります。
それが家づくりの大切なベースになります。
意外と、「こう思っていたけど、話してみたら違った」ということも少なくありません。
でも、それに気づくことこそが、本当のスタートです。
■ 私たちは、そんな対話の “きっかけ” をお届けしたい
私たちは、お客様に最初から完璧な答えを求めていません。
むしろ「まだよくわからなくて…」という状態で全然いいのです。
だからこそ私たちは、
「どんな暮らしがしたいですか?」という問いから、ゆっくりお話を始めます。
一緒に想像し、一緒に整理し、一緒に悩みながら、
家づくりを「暮らしづくり」へと育てていく。
ご夫婦の会話の中で見えてきた願いやビジョンを、
ひとつひとつかたちにしていくことが、私たちの役目です。
■ 最後に…きっかけ、動機、そして暮らしのイメージへ
家づくりのプロセスは、ただの“設計”ではありません。
あなたの想いを見つめ直す“旅”のようなものです。
– 小さな「きっかけ」が、
– あなたらしい「動機」へと育ち、
– 家族との対話を通して「暮らしのかたち」が見えてくる。
そのとき、はじめて「自分たちだけの家づくり」が始まるのです。
家づくりは、人生づくり。
だからこそ、「どんな暮らしがしたいのか」
家族でじっくり話してみてください。
私たちは、その会話の “そば” にいる存在でありたいと願っています。