弊社の「基準値」について
みなさんこんにちは。
新築の担当をしている遠山です。
弊社ではホームページ内でもお伝えしている通り、
お子様、更にはお孫さんの世代までお家を遺せるよう
50年、60年と長持ちするための家づくりをすすめております。
また、ただ長持ちするだけではなく、
その日々の生活をより快適に安心安全に過ごしていただくために、
「デザイン」「住宅性能」「コスト」
にこだわって家づくりをしております。
先日ホームページからの問い合わせで、
弊社の「住宅性能」の基準についてご質問をいただいたので、
本日は改めて弊社の住宅性能の「基準値」についてお伝えいたします。
まずは「断熱性能」の基準値。
こちらは UA値( 外皮平均熱貫流率 )といって、中と外の温度差が1℃ あるときに、
家全体で外皮(窓や屋根、外壁など、屋外の空気に触れている部材)1㎡あたりから、
どのくらいの熱量が逃げていくかを示したものになります。
UA値 は数値が低い方が優れています。
弊社では、0.5 W/㎡・K 以下を基準にしております。
直近(昨年から本年度竣工)の施工物件では、0.46~0.48 が平均になっております。
現在、日本が推奨している断熱の基準値は地域によって異なりますが、
東京や名古屋、大阪(オレンジ色のエリア)などでは UA値≦0.87 W/㎡・K 、
より高性能なゼロエネルギーハウス( ZEH )は 0.6W/㎡・K が基準となります。
しかしながら、遠山工務店では、上記の断熱基準では足りないと考えており、
関東地方でも、北海道や東北の基準値に近い数値がコストとの兼ね合いも含め
「高性能住宅」の目安と考えています。
次は「気密性」
こちらは C値( 隙間相当面積 )気密性能の基準です。
家全体でどのくらい隙間があるかを示すもので、
数値が小さいほど隙間が小さいということなので、気密性が良いということになります。
遠山工務店の基準値は「 0.5 ㎠/㎡ 以下」となります。
直近(昨年から本年度竣工)の施工物件では、0.2~0.3 が平均になっております。
推奨としては 1.0 以下、0.7 以下が高気密と呼ばれています。
建てるお家によって数値は変わります = 測定しないとわかりません。
実はこの「気密」が非常に大事なのですが、この数値を測る「気密測定」、
実際にやっている住宅会社は非常に少ないのが実情です。
もちろん、みなさんが良く知る大手ハウスメーカーもほとんどがやっていません。
※一条工務店さん、スウェーデンハウスさんなんかはやっていたと思います。
2009年4月までは国としての基準も定めていましたが、
法改正により現在はその基準値も撤廃されてしまっています。
やらなくても家は建つ、だからやらない。これでみなさん満足できますか?
断熱性能とも深い関わりがありますし、みなさんが気にする「結露」や
「お家の寒さ、暑さ」にも大きく関係してきます。
詳細はブログ内にもありますし、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
最後に「耐震性」
こちらは許容応力度計算を実施した「耐震等級3」を基本的に提案しております。
※プランによって「耐震等級2」の場合も(お打合せでご相談させていただきます)
・国の最低基準同等だと → 耐震等級1
・その1.25倍の強度だと → 耐震等級2
・1.5倍の強度だと → 耐震等級3
となっております。
大手ハウスメーカーの場合、大半がこれを満たしています。
逆に中小工務店の場合は満たしている会社が少なくなるのが現実です。
熊本地震のように震度7が連続で2回来ても耐えられるようにするため、
また震度7が来てもその後に大補修せずに普通に暮らしていけるようにするためには
耐震等級3は必須になります。
しかしながら、耐震等級3にもいくつか違いがありますのでよく確認しましょう。
以上、遠山工務店の基準値を紹介させていただきましたがいかがでしょうか?
今はSNSやYouTube、ネット検索で情報取得が非常に容易になりました。
それでも、実際にその会社がどんな家づくりをしているのかは直接聞くことが
大事だと思います。
自分たちの家づくりの想いへの共感、私たちつくる側の家づくり想いへの共感、
どちらが欠けてもいい家づくりにはならないと思っています。
質問や、気になることはどうぞお気軽にご連絡ください。
お伝えできることはできるだけお話させていただきます。